田中史子のつぶやきコラム

田中史子の
つぶやきコラム

田中史子が日々の弁護士業務に
おいて感じていること、
考えていることについて
お伝えさせていただきます。

※当事務所は、当ウェブサイトの内容の正確性・妥当性等につきましては細心の注意を払っておりますが、その保証をするものではありません。 また、当ウェブサイトの各情報は、掲載時点においての情報であり、その最新性を保証するものではありません。

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2024.10.1

離婚時年金分割について

離婚時の年金分割には、「3号分割」と「合意分割」の2種類があります。

「3号分割」は、2008(平成20)年4月1日以降で、相手の被扶養者となっていた期間(専業主婦等)について、相手との合意なく行うことができます。
それ以外の場合には、「合意分割」すなわち、相手の合意を得・・・

2024.8.30

メールでの婚姻費用の合意

夫婦の別居後、婚姻費用(生活費)の金額についてメールのやりとりで合意した場合、後日の調停・審判で、それ以上の婚姻費用額を請求することはできないのでしょうか。

この点、メールでのやりとりであっても、確定的な合意が成立している場合には、事情の変更がないかぎりそれ以上の請求はでき・・・

2024.8.6

再度の財産分与の申し立ての可否

財産分与の取り決めをせずに離婚した場合でも、離婚後2年以内であれば、家庭裁判所に財産分与の申し立てをすることができます(民法768条2項、771条)。



では、いったん離婚の裁判で財産分与を定める判決が確定した後、新たに財産分与の対象となる財産がみつかった場合、離婚判決後2・・・

2024.2.15

離婚に必要な別居期間

夫婦の一方が離婚を拒んでいて、明確な離婚原因(暴力、不貞行為等)もない場合、裁判で離婚が認められるためには、ある程度の期間、別居することで、婚姻関係が破綻し、「婚姻を継続し難い重大な事由」があると認められることが必要です。では、何年程度別居すれば、「婚姻を継続し難い重大な事由」・・・

2023.8.23

婚姻費用分担義務について

夫婦は、その資産、収入その他一切の事情を考慮して、婚姻から生ずる費用を分担することとなっており(民法760条)、夫婦が別居していても、婚姻費用の分担義務はあります。
では、夫婦の別居したことについて、主として責任がある妻(もしくは夫)からの婚姻費用分担請求は認められるのでしょう・・・

2023.4.25

ペットと財産分与

夫婦で一緒に飼っていた動物(ペット)は、離婚の際、財産分与の対象になるのでしょうか。

ペットは、他の「財産」とは異なり、命あるものです。
そのため、離婚の際に引き取ることができる状況があるのか(飼育場所等)、また飼育場所の確保のための費用や餌代が今後も継続的にかかってくる・・・

2023.2.27

財産分与において特有財産の資料がない場合

財産分与は、結婚から別居時までに夫婦が協力して得た財産を分ける、というものです。
親族からの贈与・相続により取得した財産や、結婚前からの貯蓄は、夫婦が協力して得た財産ではなく、特有財産ということになります。
特有財産は、財産分与の対象とはならないのが原則です。
例えば、夫(・・・

2022.10.27

両親からの口座入金と財産分与

結婚後、夫(または妻)の両親から、夫(または妻)への個人的な贈与として口座入金された預金は、特有財産として、財産分与の対象にはなりません。
では、個人的な贈与ではなく、夫婦への生活支援として両親から口座入金された預金があった場合は、どのように考えればよいでしょうか。

この・・・

2022.7.19

夫婦の同居義務について

夫婦には、同居義務その他の協力義務があります(民法752条)。
では、離婚を求めて別居している夫(もしくは妻)に対し、離婚を拒否している妻(もしくは夫)が、家庭裁判所に対して同居を命ずる審判を求めることができるのでしょうか。

この点、夫が不貞行為を繰り返し、一方的に別居を・・・

2022.6.22

財産分与で預貯金が開示されない場合

離婚の財産分与においては、基準時(原則として別居時)に存在した夫婦の財産を明らかにすることが、まず必要です。
ところが、夫婦の一方が、預貯金等を隠し、明らかにしない場合があります。
そのような場合には、どうすればよいでしょうか。

財産分与の調停・審判や裁判の手続きにおい・・・

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